第45章 Cランク任務…?
里の外に出た事が一度もないナルトは、出発前からとても元気にはしゃいでいた。
「おい!……本当にこんなガキで大丈夫なのかよォ!」
「ハハ…上忍の私と、彼女がついています。そう心配いりませんよ」
カカシがチラっとさきの方を見てそうは言ったものの、ナルトはタズナさんに対しては、対面した時からずっと喧嘩腰のままだ。
本当に大丈夫だろうか…とさきはたらりと冷や汗をかく。
「だからやめろバカ コイツ」
『ハハ…すみませんタズナさん。えーと…行きましょうか』
さきはタズナさんの後ろにスススとつき、ナルトはカカシに任せてみんなの後をついて行くことにした。
カカシはナルトを宥めたり叱ったりと忙しそうだ。
(ほんまに世話が焼けるけど元気な子やなぁ…)
さきはふふとその様子を微笑ましく見ていた。
しばらく護衛を続けていると、サクラがカカシに質問した。
「カカシ先生。 波の国には忍者っているの?」
「いや、波の国に忍者はいない…が、大抵の国には文化や風習こそ違うが隠れ里が存在し、忍者がいる。」
カカシは続けて、国と里の関係や忍五大国、更に五影について説明した。
あまり火影様の偉大さを分かっていない三人はその話を嘘くさいと思っている様子。
『三人とも、火影様を疑ってるやろ…?』とさきが突っ込んでやるとギクリと分かりやすく、仲良く三人の肩が揺れた。
「ま、安心しろ! Cランクの任務で忍者対決なんてしやしないよ」
カカシはハハハと笑いながらサクラの頭をポンとなでる。
サクラもそれを聞いて安心したようだ。