第45章 Cランク任務…?
「オレってばもっとこうスゲェー任務がやりてーの!」と、今日はついにナルトがカカシやさきの前だけでなく、火影様の目の前でも駄々をこね始めた。
任務は多種多様な依頼からなっており、AからDまでランク分けされたそれは各々個人の能力や班の能力によって振り分けられる……という火影様の丁寧な説明にも、彼は一切耳を傾けない。
「オレってば、いつまでもじいちゃんが思ってるようなイタズラこぞうじゃねェぞ!」
ナルトのそれを聞いた火影様は、パイプを口へ運び、少しだけ嬉しそうに口元で笑っていた。
「お前がそこまで言うなら、Cランク任務をやってもらう。 ある人物の護衛任務だ。」
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というわけで、数日分の荷物をまとめた第七班は、あんの門前に集合したところだ。
Cランク任務は、第七班としては初めてのこと。
この任務の依頼人は、酒瓶を片手に赤い顔をした大柄なお爺さんだった。
「そこのちっこい超アホ面。 お前それ本当に忍者かぁ?!」
……オマケにちょっと面倒くさそうな人だ。
出会ってそうそう、彼に小馬鹿にされたナルトは、「ぶっ飛ばしてやる」と暴れたが、「これから護衛するじいさんを殺すな」と、難なくカカシに止められていた。
何でも、橋作りの名人であるこの依頼人タズナさんを波の国まで送り、そこでの橋作りの間護衛を行うのが今回の任務……ということだ。