第45章 Cランク任務…?
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さきが特別上忍……カカシの部下となってからはや数週間が経った。
少しずつ初夏の風が薫り、夏の兆しをはらんだ風が緑の木々を渡る。
梅雨はもう少し先となるようで、ここ一週間ほどはずっと空のご機嫌もよく、だんだんと夏色に変わってきた太陽が今日もサンサンと輝いていた。
そして彼女は今、あんの門前にいる。
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_______________ 数時間前のこと。
ナルト、サスケ、サクラの三人が、現在あるターゲットを追い森の中を忍び足で進んでいた。
「目標との距離は?」
ザザと無機質な無線の音が鳴る。
「5m!いつでも行けるってばよ!」
「俺もいいぜ」
「私も」
『うん。』
「『やれ!』」
カカシとさきの二人の合図とともに、三人はうりゃぁぁとターゲットにかかっていく。
その影は抵抗虚しく、ナルトによりあっさりと捕まえられた。
「右耳にリボン…目標のトラに間違いないか?」
「ターゲットに違いない」
『じゃ、迷子ペットトラ捕獲任務終了! みんなその子連れてカカシのとこに戻ってね』
本日も、とても平和な任務から始まった。
まだまだ今日は任務が沢山ある予定……だったのだが。