第33章 Sランク任務 -3-
『なんか私…この作戦乗り気になれないなー…』
「さきさん、そんなこと言ってる場合じゃないわよ。 相手はナルトなんだから安心して。 別に本物の女性じゃあるまいし…」
『バカ、何言ってんのっ。 別に変な意味じゃないから』
さきは慌ててサクラの意見を否定する。
続いての作戦は、川で溺れた美女を発見したヒナタがカカシに助けを求め、カカシに人工呼吸を行わせようというものだ。
その美女というのがお色気の術を使っているナルトで、大事な部分まで透けてしまうんじゃないかと思えるほどスケスケの心許なさすぎる布を纏っただけのほぼ裸体。
男心を擽るには、悪くない作戦だ。
(別にどうってことないない、こんな作戦。…とはいっても……)
『ナルトくん、ほんまに目が肥えてるんやね…あんな女性になれるなんて…』
さきは胸こそ人より少々大きいものの、ウエストが特別キュッと引き締まっているわけでも、プリっと張りのある美尻の持ち主でもない。
そのほぼ裸体の女ナルトの、完璧と言っても過言ではない美ボディを見たさきは、自分のウエストからお尻までのボディラインをスルリと両手でひと撫でして落胆した。