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【NARUTO】繋ぐ場所【カカシ】

第26章 鈴取り演習 -1-


 一方さきは、カカシに言われた通り少し離れた木陰からじっと四人のことを見守っていた。
 わざわざ自分の任務が終わるのを待って三人の元に現れたカカシ。
 早朝から長らく待たせてしまった三人には申し訳なかったが、カカシは自分に演習の様子を見てて欲しいのだろう…とさきは察していた。
 そしてつい今し方、鈴取り演習がスタートした。



『…えっ…ナルトくん何やってんの?』
 カカシの「スタート」の合図で、サスケとサクラは各々都合の良い場所へ身を隠した。
 これは忍の基本のキだ。
 しかし、あろう事かナルトはその忍の基本、気配を消すことも隠れることもせず、上忍であるカカシに真正面から向かっていたのだ。
 これにはさきも驚きだ。
 だって普通に考えたって、相手が自分より強いと分かっているなら、真正面から突っ込むなんてチョットオカシイ。
 逃げる・隠れる・様子を窺い隙を突く…例えば立場が忍者じゃないとしても、これがいわゆる普通の考えだとは思わないだろうか。



「いざ、尋常に、勝~~~~~~~負!!」
(えぇ...ちょっとなんかキミ)
「『ズレとるのぉ...』」
 カカシと息のピッタリあったタイミングで二人は同時に声を漏らす。
 そしてその後カカシは、そんなナルトにまずは体術を教えると言って、例のイチャイチャパラダイスを腰のポーチから取り出した。
『ってカカシも人のこと言えんやろっ…! 何あんな本子供の前で取り出してんの…』


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