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【NARUTO】繋ぐ場所【カカシ】

第14章 THE DAY -2-


 先程までの寒さが嘘のように暖かい。
 さきは、いつもと変わりなく普通に接してくれるカカシがとても心地よく、そして有難かった。
 受け取った缶コーヒーのプルタブを上げ、ひと口飲む。
 ほ...っと唇から体内を通ってじんわりと温もりが広がる。
 相当冷えていたのだろう。
 一体何時間あそこに居たんだろうか...自分でも分からない。
 よくカカシが見つけてくれたものだ。



『......カカシ。里に帰ってきてから何してたの?あの演習場で。 よく見つけてくれたよね?』
「...あぁ.......あそこに慰霊碑があるのは知ってるか?」
『慰霊碑?』
「そう。 任務中に殉職した忍...この里の英雄たちを偲んで作られた慰霊碑だ。 ...そこにオレは用があってね。」
『あ......そっか...』



(きっとそこに眠る人がいるんだ。)



「生きていたら、お前にも会わせたかったよ、ホント。 ...オレの親友だ。」
『親友.....その目の?』
「あぁ。」
『そう......カカシと一緒に色んなものを見てくれてるんやね』
「そうだな...見せなくていいものも沢山見せてきた。 ...でも、そうだな... お前のことも見てくれているかもな」
『そうかもしれんね... なんか、あの演習場は特別な場所なんやね。 カカシにとっても、私にとっても。 何の偶然かな。』
「ま、オレとお前は共通点が多いからな。 これもそのうちのひとつってことだろう。」

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