第10章 彩火師
「よーし! じゃ、今度はその火を操る段階に移る。 今の要領で、チャクラの量と練り方をかえて色んな火を起こせるように練習だ。 印も色々変えてみろ。 一番効率よく燃えた印を忘れるなよ。」
『よし...っ!』
チャクラの量によって様々な美しい色で輝き燃える炎を、チャクラを上手く練ってコントロールする...さきはそれをひたすら繰り返し続けた。
術の開発はこうやって地道な作業を繰り返し行っていくものだ。
カカシの雷切も、最も威力が高い電撃をどう出すのかひたすら研究した結果だ。
とんでもない攻撃力を持つ“千鳥”は、カウンターに弱点を持っていた。
しかしそこに、写輪眼の動体視力と肉体活性による高速移動を併用し相手に突進攻撃するというところで完成した......
『はぁーーっ!』
ボッと炎が燃え上がる。
しかし、ただそれだけでは意味がない。
「力ばかり込めるなよ? じっくり考えながら身体に覚えさせろ。」
『はいっ!』
しかし、『強くなりたい』と願う彼女の意思なのか、彼女の精神力なのか、センスなのか...将又カカシの指導やアドバイスのおかげなのか...どれが良いのかは不明だが、確実に、カカシが想定していた何倍もの速さで術は段々と形になってきた。