第10章 彩火師
「そこで...だ。 お前の力をより引き出し、効率的に戦うためにチャクラの性質をこいつで調べて、お前にあった技を会得しようってわけ。」
『なるほど...。 それで、その紙がどんなふうになるん?』
「火遁は紙が燃え、風遁は紙が切れ、雷遁は紙にシワが入り、土遁は紙が崩れ、水遁は紙が濡れる。 例えばオレなんかだと...」
カカシがチャクラを紙に送り込むと、クシャッとその紙にシワがよった。
「オレは水遁や土遁も得意だが、主な性質は雷ってことだ。 ま、お前もやってみろ」
『はいっ』
さきはカカシから紙を受け取り、指に軽く挟んでチャクラを送り込む。
すると、ボッ と火がつき、紙が燃えた。
『あつっ!...燃えたってことは、私の性質は...』
「火遁ってことだ。 ま、もちろん使えない性質も中にはあるだろうけど、努力次第で他の性質も扱えるようになる。 上忍クラスだと二つや三つ扱える奴は沢山いるからな。 ...よし、そんじゃ術の開発にうつるぞ。」