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短編集●色んなキャラと365のお題

第36章 ぶかぶかシャツ 東リベ 三ツ谷隆 ほのぼの



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俺としかいない放課後の被服室。

ミシンの音とがめくる本の音が響く。

しばらくするとパタリと本を閉じた音がして
顔を上げると彼女はジッと俺の姿を見つめていた。


「もう、終わったの?」

残念そうな顔で首を傾げるに

「いや、がこっち見てたから。
なんか用か?」

そう尋ねると、彼女が首を横に振る。



「三ツ谷のミシンの音好きだから、
もっと聞きたい。」

はそう言って目を閉じた。


彼女にそう言われると緊張して、
縫い目が若干歪んでいた。



ようやく形になった作品を前に
はポツリと呟く。

「三ツ谷・・・いつか、私の服作ってくれる?」



俺は柄にもなく、緊張しながら
彼女の横顔を見つめた。

「お前が三ツ谷になる時に作ってやるよ。」


は首を傾げて少し考えてから、
俺を見上げてニッコリ笑う。

「約束ね。」


コイツ、意味わかって言ってんのかよ。って、
思ったけど、が楽しそうに笑ってるから
それだけで、もういいような気がした。


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