第40章 なぐさめる ヒプマイ 波羅夷空却 ほのぼの
「ポロッて言っちゃったんだよね。」
は、ポツポツとその時の状況を話し始める。
今日みたいに一郎のケガの手当てをしていて
途中から口喧嘩になり
口をついて出てしまったのだと言った。
「言っちまったもんは、どうにも出来ねぇからよ。
そっからオマエがどう行動するか、
なんじゃねぇの?」
うん、とが頷く。
「そう、なんだけどね。」
拙僧がコーラをローテーブルに置いて
身体を後ろに倒すと
の身体が傾いて彼女の頭が
拙僧の膝の上にのった。
「なあ、。」
は不思議そうな顔をして
拙僧を見上げる。
「お前、ちゃんと泣いたか?」
が首を横にふった。
「。
自分の心にはまっすぐでいろ。
じゃねぇと、心が曇っていくからよ。」
の頬をツーッと涙が伝う。
「くうちゃっ・・・」
を起こして膝の上に乗せ、
抱きしめた。
「おー、ガマンすんな。
今の拙僧には、なんにも見えてねぇ。」
「・うん・・・」
コイツのことだから
一郎の前では強がって
誤魔化すように笑っていたんだろう。
相手のことばっかりで
自分のことは後回しのお人好しバカ。
でも、そんな所が愛おしい。
はー。
拙僧も救いようがねぇ、バカだわ。
どのくらいそうしていたのか、わからないが
泣きじゃくっていた声がようやく収まり
しがみついていたの腕の力が弱まった。
「・・くうちゃん」
の目に残った涙を
親指で拭うと
「ありがと・・」
腫れたまぶたを細めて笑う。
「バーカ。
拙僧の前で強がってんじゃねぇよ。」
なあ、。
拙僧の前でなら、いくらでも泣けばいい。
その後、たくさん甘やかしてやるから。
fin
あとがき。
空却おたおめ第2弾。
ヒプステのおかげで、空却ブームです。
ノバスの時期をイメージしてます。
ものすごく個人的に、
くうちゃんと呼びにしてみてけど
いざ呼んでみると
斉木楠雄の災難のママみたいになってしまいました。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
2022.08.21 朱華