• テキストサイズ

短編集●色んなキャラと365のお題

第35章 泣いているのを押さえつけて 東リベ 三途春千夜 シリアスめ





ブラブラと歩いていた街中で見かけたのは
さんと見知らぬ男。


また、新しい男か。


いつも通りのことだったはずなのに
気づいてしまった自分の思いが引っかかった。



さんにとって、
俺はどう言う存在なんだろう。



何故、さんは俺を選ばないんだろう。




グルグルと渦巻いた黒い感情を
抑えることができないまま、さんにメールした。



家、来てもらえますか?



---



悪い夢を見ているんだと思った。


珍しく千夜から呼び出されて訪れた彼の家。



「千夜?どうしたの?」


いつもと違う彼の雰囲気に違和感を感じたのに
声をかけたのは
そんな彼を信じたくなかったのかもしれない。



「ぁっ?!」

手首を掴まれ、反転した景色。

気づけば私の上にいる千夜。


「っ!?」

頭の上でまとめられた手首を動かそうとしても
ビクともしなかった。



「さん。」

千夜の細い指がツーッと私の首筋をなぞる。


「イヤ!ヤダヤダ・・やめて!」

体をよじってみても、彼はビクともしなくて
ジワジワと涙が滲み、彼の姿がよく見えない。


「千夜・・お願い。」


一度、流れ出した涙は止められなくて
ボロボロと泣きながら、千夜を見つめる。


「イヤです。」

非情にも、拒絶の言葉が返ってきた。

彼がいつもつけているマスクを
どこかに投げ捨てる。



こんな状況なのに
マスクを外した彼の姿を美しいと思った。


/ 85ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp