第33章 悔しい 東リベ 九井 一 ほのぼの
「は?」
九井が驚いて眼を見開く。
「・・怒んねぇの?」
は意味がわからないとでも
言うように首を傾げた。
「お前、イヌピーのこと・・・」
イヌピーのこと、スキだから
俺に会う度、アイツのコト聞いてたんだろ?
彼女が九井の両頰をギュッとつねる。
彼はその鈍い痛みで顔をしかめた。
「私、そんな事、言った?」
言われてみれば、から直接、
そう言われた記憶はなかった。
「言って・・ねぇ。」
はそうでしょうと言わんばかりの顔で
彼を見上げる。
「私は ずっと はじめちゃんがスキだよ。」
九井は言葉を失った。
「俺は・・・」
開きかけた彼の口にソッと当てられたのは
の人差し指。
「わかってるから。
なんにも言わないで。」
俺は、その気持ちには応えられない。
そう言われてしまうのが怖くて
彼の唇に蓋をする。
「また、明日ね。」
は広げていたノートや教科書を片付けて
図書館を後にした。
俺は どうしたかったんだ。
の気持ちには 応えられないくせに。
その気持ちに応えられない事が悔しい。
俺は どうしたいんだろうか。
いくら考えてもこたえは、出そうになかった。
fin
あとがき。
ちょっと書き溜めてたので間があいてしまいました。
今回はココかイヌピーか迷ってココにしてみました。
2人とも大好きなのでココのお話書けて楽しかったです。
聖夜決戦編、ワクワクしてます。
動くココとイヌピー楽しみですね!
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
2022.06.27 朱華