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短編集●色んなキャラと365のお題

第33章 悔しい 東リベ 九井 一 ほのぼの





きっかけが欲しかっただけ。


33.悔しい


図書室で実用書を開いていた九井の前にいる
は真っ白なノートをシャーペンで
突きながら彼を見上げる。


「はじめちゃん。
 あおちゃんは、いつ帰ってくるの?」

「は
 俺の顔見るとそれしか言えねぇのかよ。」


九井はあきれたようにの額を
ペシッとたたいた。


「そんな事より、お前はまず受験。」

九井が真っ白なノートを指差すと
は不服そうな顔をしながら
問題を解き始める。


その姿を見て、九井は再び
自分が持っていた本を開いた。



---



いつの間にか日差しはずいぶんと傾いていて、
自分が眠っていたことに気づいた九井は
ふと視線を向かい側に移すと、

の髪が陽の光をあびて
キラキラと輝いていた。



 は、こんなに
 キレイだっただろうか?




吸い寄せられるように
九井の手が彼女の頬に手を伸ばす。


「はじめちゃん?」

は不思議そうに彼を見上げた。


「わりぃ。」

九井がパッと彼女の頬から
手を離すとがフワリと微笑む。


「いいよ、イヤじゃないから。」


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