第33章 悔しい 東リベ 九井 一 ほのぼの
きっかけが欲しかっただけ。
33.悔しい
図書室で実用書を開いていた九井の前にいる
は真っ白なノートをシャーペンで
突きながら彼を見上げる。
「はじめちゃん。
あおちゃんは、いつ帰ってくるの?」
「は
俺の顔見るとそれしか言えねぇのかよ。」
九井はあきれたようにの額を
ペシッとたたいた。
「そんな事より、お前はまず受験。」
九井が真っ白なノートを指差すと
は不服そうな顔をしながら
問題を解き始める。
その姿を見て、九井は再び
自分が持っていた本を開いた。
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いつの間にか日差しはずいぶんと傾いていて、
自分が眠っていたことに気づいた九井は
ふと視線を向かい側に移すと、
の髪が陽の光をあびて
キラキラと輝いていた。
は、こんなに
キレイだっただろうか?
吸い寄せられるように
九井の手が彼女の頬に手を伸ばす。
「はじめちゃん?」
は不思議そうに彼を見上げた。
「わりぃ。」
九井がパッと彼女の頬から
手を離すとがフワリと微笑む。
「いいよ、イヤじゃないから。」