第31章 頑張ったね 東リベ 半間修二 切なめ
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最後に一目、さんを見たかった。
家にいないのがわかったから
少しでも彼女のことを記憶に残したくて
路地裏からさんの家を眺めてた。
帰ってきたさんは
俺を見つけると心配そうに俺へと手を伸ばす。
俺はこの細くて白い指に
何度、助けられたのだろうか。
狭い風呂に2人で入ったあと、
いつものように身体を重ねた。
見るだけでよかったはずなのに
会ってしまうと離れられなかった。
俺の記憶から彼女がいなくならないように
何度も何度もさんを抱いた。
我ながら、ダリぃヤツ。
違和感を感じて目を覚ますとさんは、
俺の頭を抱えてボロボロ涙を流していた。
彼女には全てお見通しなのだろうか。
さんの目から溢れる涙を拭って
彼女の身体を抱きしめた。
彼女が泣き止むまで、彼女が眠りに着くまで
そう自分に言い訳して
残された時間のギリギリまで
彼女の全てを自分に刻んだ。
最後に彼女の唇にキスを落として
俺は彼女の家を出た。
置き手紙ひとつ残せない俺が
貴女にそんな事を言う資格はないだろうけれど、
俺のことなんか忘れて、幸せになってくれよな。
好きだったよ、さん。
fin
あとがき。
書きたかった半間くん。
甘々切ない話になりました。
東リベは大人っぽいキャラが多いから
どうしても年上ヒロインになってしまう。。。
半間くんはセクシーなのでエロが似合います。
(※個人の感想です。)
幸せな甘々も書きたいところです。
アニメ派の方にはネタバレなのか?微妙な所を
ついている気がしたので
念のため、注意ページ挟みました。
どこが?と思われたなら
それはそれでよかったかなと思います。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
2022.05.05 朱華