第28章 こんな時しか素直になれない ヒプマイ 観音坂独歩 ほのぼの
パッと顔を輝かせたは
「もちろんです!
じゃあ、コンビニでお酒買って
公園で飲みましょ!」
と俺の手を取って歩き出す。
鼻歌まじりの彼女と手を繋いだまま、
コンビニを出て公園に向かった。
「ぅわー!すごい!穴場ですね、ここ!」
偶然立ち寄った公園の大きな桜の木が
満開だった。
嬉しそうに桜を見上げてたはずのは
クルリと俺の方に向き直って
「好きです、観音坂先輩!」
ニッコリ笑った。
「ぇ。」
突然の告白に絶句していると
彼女が続ける。
「突然、ごめんなさい。
なんか、言いたくなっちゃいました。」
気にしないでください。
寂しげには微笑む。
「先輩、はい!飲みますよ!!」
彼女はガサガサと
袋から缶チューハイを取り出して俺に手渡す。
俺は渡された缶チューハイのプルタブを引いた。
俺は彼女の思いに応えないままで
いいのだろうか。
手の中で缶をもてあそびながら
彼女のことを考える。
「って、先輩?聞いてます?」
は、少し頬を膨らませて
俺を見つめた。
「聞いてるよ。」
の頭をポンと撫でる。
アルコールの勢いに任せて伝えるのは
ずるいのかもしれないけれど。
それは、も同じだろう。
今はこんな時しか素直になれないけれど、
これからはお互いに
少しずつ素直になっていければいい。
「、俺もお前が好きだよ。」
今度はが絶句する番で
「ウソでしょ。」
彼女の手から離れたチューハイの缶が
音を立てて転がった。
fin
あとがき。
独歩を先輩と呼びたくて、、、
社内恋愛にしてみました。
季節めっちゃずれちゃったのが残念です。
ちょっと区切りが悪いような気もしますが。
またどこかで続きを書けたらいいなと思います。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
2022.04.30 朱華