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短編集●色んなキャラと365のお題

第26章 ケンカするほど 東リベ 三ツ谷隆 甘々





ケンカできるのが羨ましい。


26.ケンカするほど


昼休みにフッと目に入ったのは、
三ツ谷先輩と知らない女子の先輩。


仲良さそうに話してて、
三ツ谷先輩も楽しそうで。

同級生っていいな、
どうして私は先輩と同級生じゃないんだろう。
なんて、どうにもならないことをウダウダと
考えていた。



「先輩、お昼休み誰と一緒にいたの?」

放課後、いつものように屋上に
やってきた三ツ谷先輩に聞いてみる。

なるべくトゲのない言い方をしたかったんだけど、
上手にできただろうか?



「昼休み?誰だろ?」

先輩は首をひねり、記憶を遡っているが
どうにも思いあたらないらしい。


「少し茶色めの髪でふたつくくりの人。」

「あー!わかった。手芸部の子だ。」

特徴を伝えると、思い出したのか、
ポンと手を打った。


「何?ちゃん、妬いてんの?」

三ツ谷先輩がニヤニヤ笑うから
そっぽを向いたのに先輩は

「こっち、来なよ。」

と、私を引き寄せて膝の上に乗せたかと思うと
後ろからギュッと抱きしめた。



先輩は、最近こうしてたまに私を抱きしめる。

思わせぶりな態度はズルいと思うけど
先輩から見たら私は
妹みたいなものなのかもしれない。


ケンカするほど、仲がいいと世間では言うけれど、
私たちはそのケンカすらできない。


ヤキモチを妬いていい関係性でもなく
ケンカをしてしまうと、
元には戻れない気がして何も言えなくなる。




「三ツ谷先輩?」

私が呼ぶと

「んー?」

先輩が優しい声で応えてくれる。



先輩は、どう思ってるのかな。



「・・・もっと、ギュッてして。」

先輩に抱きつくと、先輩は何かを言って
ギューっと抱きしめる腕に力を込めてくれた。



さっきのは空耳?


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