第24章 もう、バカなんだから ヒプマイ 有栖川帝統 ほのぼの
一目惚れだったんだとおもう。
24.もう、バカなんだから
会社の飲み会帰りにフラフラしながら
帰宅していた時に、彼と出会った。
公園のベンチで座り込んでいた男の子、
整った顔をしていたから気になって声をかけた。
「お兄さん、どうしてこんなところにいるの?」
普段ならそんなこと絶対しないのに、
酒の力とはおそろしい。
「おー、賭場で負けちまってよー。素寒貧だ。」
彼はケラケラと笑いながら話す。
すかんぴんってなんだろ?
酒が回った頭でそんな事をぼんやり思いながら
誰かの話を聞きたいと思ったのは、
随分と久しぶりで話し続けた。
「お家に帰んないの?」
「俺、家ねぇんだ。」
「ふーん、」
彼は気にした様子もなく、続ける。
いつもは、ダチのとこか
その時知り合った人に泊めてもらうとか。
彼はいろんな話をしていたと思うが
うんうん、と聞きながら
スーッと私の意識はフェードアウトした。
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「ん、、んー、、、」
いつもより、眩しい朝日と身体の痛さで目が覚めた。
「いっ、、つ、、、」
起きたら起きたで頭痛も酷い。
「、、、は?」
私は知らない男の腕の中にいた。
しかも、公園のベンチの上で。