第17章 ほっぺたペロリ✩ 薄桜鬼 斎藤一 ほのぼの
「待て。」
匙を持った彼女の手を取り
自分の方に引き寄せる。
「わわっ。」
バランスを崩したを抱きとめ、
彼女の顎に手をかけた。
「はじめさん?」
「俺は、これでいい。」
不思議そうに見上げたの頬に
ついていた餡を舐めとる。
口の中に甘い餡の味が広がった。
唇を離し、彼女を見つめると
状況が飲み込めていないのか
目を丸くしている彼女と目が合う。
「甘いな。」
そう呟くと
みるみる赤く染まるの頬。
その姿に思わず、笑みを漏らしながら
「美味かった。」
すっかり固まってしまっている彼女の頭を
ポンと撫でて台所を後にする。
自分の思いに蓋をしたはずなのに
ふと魔がさしてしまった。
必ず 伝えるから
もう少しだけ 待っていて。
fin
あとがき。
炊事場ヒロインと斎藤さん。
薄桜鬼の斎藤さんはダントツに推しです。
みんなのことを下の名前で呼んでいるという裏設定。
よく考えたら薄桜鬼続いてしまってました。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
2020.04.18 朱華