第17章 ほっぺたペロリ✩ 薄桜鬼 斎藤一 ほのぼの
ふいを、つかれた。
17.ほっぺたペロリ⭐︎
夜も遅いと言うのに
屯所内にある台所からは
甘い香りが漂っていた。
「。」
台所に立っていた彼女の名前を呼ぶと
振り返ったはニッコリと微笑む。
「おかえりなさい、はじめさん。」
「あぁ、、何をしている。」
鍋の中身を混ぜているの隣に立つと、
小豆が煮込まれているのがわかった。
「明日のおやつ、おはぎがいいって言われて
良い小豆が買えたので餡を作ってるんです。」
餡になった小豆を器に移しながら彼女は微笑む。
「そうか。」
何もこんな遅くなるまで
時間をかけなくてもいいと思うのだが
それほどまでに甘味と言うものは
大事なのだろうか。
「甘いものを食べると、
疲れも取れるといいますし。」
そう言われて思い返してみたが
彼女がそういった物を食べている印象はない。
と言うことは
俺たちのために時間をかけてくれているのか。
「ちょっとだけ。」
そう呟き、ヘラに残った餡を指ですくい、
ペロリと舐める。
幸せそうに食べるものだと
見ていると
「はじめさんも食べます?」
物欲しそうに見えたのか、
器に盛られた餡を取ろうと匙を取りだす。
その時、あることに気付いた。