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短編集●色んなキャラと365のお題

第16章 その体のどこに 薄桜鬼 沖田総司 悲恋、ほのぼの



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「ホント、ごめん。」
僕の背中にいるちゃんが
申し訳なさそうにつぶやく。


僕からしたら役得だけどね。


あれから店の横にあった排水溝に
胃の中身を全部出したちゃんは
地面にグッタリと座り込んでしまったので
おぶって帰ることにした。



「喋らなくていいから、ちょっと寝てなよ。」

「ん。ありがと。」

次の瞬間には
寝息を立て始めたちゃん。


あーあ。
僕の一世一代の告白は
どうしてくれるのさ。


君はホント ズルイよね。



「総司、帰ったのか。」
屯所の近くで、はじめ君と会った。


正確には、はじめ君のことだから
ちゃんのことが心配で
屯所の外で待ってたんだろう。



「はい、お土産。」

背中に乗ったちゃんを
はじめ君に見せると
はじめ君は彼女を横抱きにして持ち上げた。


「すまない、が迷惑をかけた。」


まるで自分のものみたいに、はじめ君が言う。



「別にいいよ。面白いことも聞けたしね。」

「、、そうか。」

パチンと片目を閉じると
少し間を開けてからはじめ君はそう呟いて
屯所の中に入っていく。


「はじめ君。」

「なんだ?」

歩き始めたはじめ君を呼び止めると
彼は振り返って僕を見た。



「ちゃん、
いらないなら僕が貰うよ?」


はじめ君は眉間にシワを寄せて


「その必要はない。」


とだけ言って屯所の中に入っていった。



なーんだ。
僕が入る隙なんか、全然ないじゃん。



ちゃんの鈍感。





fin

あとがき。

片思いな沖田さん。
沖田さん久しぶりでキャラ崩壊してる気がします。
悲恋だけどシリアスじゃない感じを目指しました。
はじめくんぎ、平仮名のなのは個人的な好みです。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

2020.04.18 朱華
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