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短編集●色んなキャラと365のお題

第10章 マッドサイエンティスト 薄桜鬼 藤堂平助 シリアス




「イヤです!もう、誰かが
人じゃなくなる姿を見たくない!!」


そう叫ぶ私の胸ぐらを掴んだ山南さんが
ガンッと壁に私を押さえつけた。

「いっ!」

衝撃で本棚から本や埃が落ちる。


「早急に、、です。」

もう一度、念押しして彼は部屋を出て行った。



私は変若水を小瓶に移して部屋を出る。


指定された部屋に向かうと

「平助!」


傷だらけの平助が横たわっていた。

背中の傷の大きさから見て、
助からないことはすぐにわかった。


人であれば、、、




山南さんは選びなさいと
横たわる彼の前に変若水を置いて
部屋を出ていく。



「平助、、、」


彼の枕元に座り込む。

息も絶え絶えな平助の瞳に私が映った。


「、、っ、俺、、ごめ、な、、」


謝らないで 平助は何も悪くない。

私の方こそ、謝らなくてはいけない。


本能ではこの状況を嬉しいと感じている。



もう研究は行き詰まっていたし
平隊士と違う平助なら格好の研究材料になる。


「平助、、」

彼の手が変若水に伸びる。

「のま、して、、、、、」




私はまた人じゃないものを生み出してしまう。

  自ら望んでいるんだから なんの問題もない。


平助が 人間じゃなくなってしまう。

  彼なら 新しい結果がでるかもしれない。


色んな想いが錯綜する。




「、、」

平助の手が私の手を握って
苦痛に顔を歪めながらニッコリ笑った。

「たの、むよ、、」

「平助の、ばか!」

私は変若水のフタを開けて
彼の口に禍々しい赤色をした液体を流し込む。

変若水を飲み込んだ彼は

「あ、りがと、、、」

意識を手放した。



「バカな平助、、、」

彼の頭をソッと撫でギュッと彼の頭を抱く。

背中の傷はみるみるうちに塞がり
跡形もなくなった。





今は ゆっくりおやすみなさい


大切な 研究材料くん




そして さよなら

私の大好きだった 平助、、、





fin

あとがき。

研究者ヒロインと羅刹前の平助。
薄桜鬼、久しぶりに見直しました。
和装の平助推しです。ポニテが好き。

研究者の設定が
適当な事になってしまいました。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

2020.03.22 朱華
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