第2章 歳の数だけ:デジモン ラスエボ 石田ヤマト ほのぼの
まるで隙間を埋めるように。
2.歳の数だけ
「この日空いてる?」
数ヶ月先の日付を指差して彼に尋ねると
「あぁ、午後なら空いてる。」
素っ気ない返事だ。
「じゃあ、空けといてね。」
念押ししてそういうとヤマトは
「わかった。」
と頷いたのでスケジュール帳に
ハートマークを書いておいた。
「あ、おい。それ、俺の、、」
少し驚いたヤマトは
ま、いいか。とフッと笑って
自分のスケジュール帳を閉じた。
「楽しみにしてるね。
そういえば、
ガブちゃんとはいつから一緒にいるの?」
「初めて会ったのは11の時だな。」
ヤマトは昔を思い返すように
遠い目をする。
その辺りの話はあまり聞いていないけど
きっと何かあったんだろう。
「てことは、9?いや10でいっか。」
「なんの話だ?」
思わず、出てしまった言葉に
ヤマトが首を傾げる。
「なんでもない!こっちの話!」
じゃあ、行くねと
大学のカフェテラスを後にした。
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〈今日、先に家行ってていい?〉
ハートマークをつけた日の午前中、
事前準備しておく必要があるため、
ヤマトにメッセージを送る。
〈わかった〉
とだけ、メッセージが届いた。
カチリともらっている合い鍵で
玄関のカギを開ける。
そっとドアを開けると
「ヤマト?忘れ物?」
ガブちゃんがひょっこり顔を出した。
「だ!」
ガブちゃんはガバッと私に抱きつく。
「ヤマトじゃなくて、ゴメンね。」
ギュッと抱きしめると
「なら嬉しい!」
ガブちゃんはニッコリ笑った。
モフモフ、可愛い。
「ガブちゃんに1つ、お願いがあります。」
ガブちゃんを離し、
持ってきた荷物を部屋に広げる。
「なに?」
ガブちゃんが首を傾げた。
「今日はヤマトの誕生日会を
しようと思います!」
ワーイとガブちゃんは両手を挙げる。
「その準備をお願いします!」
「わかったー!」
素直でかわいい!!