第9章 泣き出す寸前 鬼滅 我妻善逸 シリアスめ
君に出会うためだったんだ。
9.泣き出す寸前
「、ウソ、、皆、、、」
目の前の光景を見た彼女の小さな肩が
カタカタと震えて地面に崩れおちる。
俺が来るの、遅かったから
彼女の家族が鬼に食われてしまった。
地面に座り込んだ少女に
自分の羽織をかけると
「、、誰?」
ゆっくりと振り返る。
振り返った少女の瞳は
恐怖なのか、悲しさのせいか
薄っすら濡れていて今にも泣き出しそうだ。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
「貴方は、誰?」
「俺は我妻 善逸。」
「善逸はどうしてここに?」
彼女は不思議そうに首を傾げる。
「鬼を倒しに来た。
君の家族を食ったのは、鬼だ。」
「鬼、、、」
ポツリと彼女が呟いた。
「ごめん、、俺、来るの遅くて、
君の家族、鬼に、、、」
立ち上がった彼女は
「善逸、、ありがとう。」
フワリと笑った。
え、、、笑ってる、、??
「は、、ぇ?!」
「私、この家から出たかったの。」
ボロボロの着物から
見える彼女の体には真新しいものだけではない
擦り傷や切り傷がたくさんついていた。