第9章 泣き出す寸前 鬼滅 我妻善逸 シリアスめ
「家族につけられたのか?」
「うん。私はいらない子だったんだって。」
彼女は廃屋のように
ボロボロになってしまった自分の家を
見つめた。
ほどけた髪がフワリとなびく。
涙は流れていないのに
泣いている気がした
キレイだ
見ていて悲しくなるほどに
「君は、これからどうするの?」
俺の問いかけに彼女は首を振る。
「何も決まってないけど、
どこかの小間使いとして雇ってもらう。」
「そうなんだ。君、、」
ふと、彼女の名前を
知らなかったことに気づいた。
「そういえば、名前は?」
「。」
俺はちゃんの手をとる。
「ちゃん、俺と一緒に行こう!」
彼女が不思議そうな顔をして俺をみた。
「俺と暮らそう。」
「、、どうして?」
ちゃんの目が
まんまるくなって首をかしげる。
「今日、初めて会ったのに
おかしいと思うかもしれないけど
俺、君が好きだ。」
彼女は俺の手に自分の手を重ねて
俺を見上げた。
「善逸、、」
その目には涙が浮かんでいて
今にもこぼれ落ちそうだ。
ソッと抱き寄せて
こぼれ落ちそうな涙に
口付けをすると
彼女はくすぐったそうに身をよじる。
ピタリと動きを止めた彼女が
ギュッと俺に抱きついて
「、、私も貴方と一緒にいたい。」
俺の耳元で囁いた。
俺はギュッと彼女を抱きしめた。
fin
あとがき。
初、善逸でした。
善逸っぽくなくない気もしますが
楽しくかけました。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
2020.03.19 朱華