第5章 アリス風衣装 弱ペダ 黒田雪成 甘
〈外にいる。〉
ユキからのメッセージを確認して
教室の外に飛び出す。
そこには、ユキしかいなかった。
「お待たせ。
タクトくんと泉田くんは?」
「アイツらはどっか見てくるって。」
泉田くん。
気を使ってくれたんだろうけど
今日は、今日だけは一緒にいたかった。
「どっか見に行くんだろ?」
スマホをポケットにねじ込んだユキが
私を見る。
「うん。あの、ユキ、、」
ユキの服の裾を握り、彼の顔をみると
「あ?」
不機嫌そうなユキと目があった。
「、、ゴメンね。
私、こんなカッコするって知らなくて。」
ヤバい、泣きそう。
「バーカ、これ着とけ。」
ユキは持っていたパーカーを私にかけた。
フワリとユキの香りがする。
「わ、ちょ、ユキ?!」
ユキが私の手を掴んでズンズン進む。
ピタッと彼が止まったのは
気づけば周りに人がいないところで
ドンッと壁ぎわに抑え付けられた。
「拓斗に触られてヘラヘラしてんな。」
「うん。ごめん。」
ユキの手が私のウィッグを撫で、
「他のヤツにこんな格好、見せんな。」
「うん。」
グッと引き寄せて私を抱きしめた。
「あと、、、似合ってる。」
だから
その姿は俺だけに見せて。
ユキの手が私の頬に添えられ
彼の顔がゆっくりと近づいた。
fin
あとがき。
他校ヒロインとお怒り気味な黒田くん。
黒田くんはなんか嫉妬深そうなイメージです。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
2020.03.15 朱華