第3章 地獄の合コン
ラミには小学校に入る前までの記憶はいまだに欠落しているようだが、ローには一応まだ可愛い妹だ。庇護する年齢だと思っているし、それより年下は本当に子供だと思っている。
(が無防備すぎるから気になってるだけだ……)
可愛いし、いい子だし、変な男に引っ掛からないか心配なだけだとローは自分に言い聞かせた。
「帰る。精算はしておくから、あとは好きにしてくれ」
シャワーを終えて声をかけると、ポーラは返事もせずに手だけ振った。よほど疲れたようだ。
悪いなと思いつつも、夜は帰ることにしているのでローはポーラを置いてホテルを出た。
昨今の人手不足で夜勤に入れる人材がおらず、両親は夜いないことが多い。ラミが一人になってしまうので、泊まりはなしだ。