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[鬼滅]甘さも過ぎれば毒となる

第1章 咲き初め




「 体温は少し高め。下腹部に花にも似た小さな痣。その他は、普段と変わりないようです。体力低下等は見られませんが、暫く任務は勿論、出歩く事は控えた方が良いでしょうね。 」

「 出歩く、事もですか…? 」

「 ええ。個室を用意しますから、極力、なほ達にお願いしてください。 」

「 ……はい、有難う御座います。それで、私のかかった鬼血術とは、どんなものでしょうか? 」

「 そう不安にならないでください。今のところ、貴女自身に直接的な被害はありません。 」

「 オイ、さっさと全容を明かせ。 」

「 せっかちな男は嫌われますよ。さて、術についてですが、楪さんが見た鬼は、———— 」



一、本来、群れない筈の鬼が一つの集合体とし群れていた事

二、本来、鬼は互いを嫌悪するにも関わらず、一方のみが同士討ち、基、捕食者と被食者の立場が明確であった事

三、その捕食者として頭とされる鬼の容姿は男とも女とも見分け付かなかった事

しなやかな文字で情報が纏められ行くのを眺めていると、重要そうに印を付けた追加の情報。

◎ 男隊士の発言。



「 あの、この印のついた項目って、風柱様の事でしょうか? 」

「 ええ、そうです。そして、女である私に変わった事は見られない。以上の事を踏まえても、誘惑、魅惑、蠱惑的な効果を齎すものだと思います。 」

「 は、はい? 」


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