第9章 ソニアと。
バウスタジアムを出れば、アルは誰かに名前を呼ばれた。声のする方を向けば、そこにはソニアの姿があった。
「ルリナに勝ったのね!おめでとう」
『ありがとう。でもギリギリだったよ』
それも実力よ、とソニアはアルの頭を良くやったわとわしゃわしゃと撫でた。
「お祝いにご飯でも食べましょう!ここの料理は海の幸が材料で美味しいわよー!てか、ルリナからのお土産で良く食べてるから知ってたわね」
『えっ、ソニアが奢ってくれるの?やったね』
うきうきとアルはソニアと共にレストランへと向かう。中へ入ると、ローズ委員長と委員長秘書のオリーヴがいた。
声をかけられたアルは挨拶を返す。しかし、彼らには時間があまりないようで、すぐに帰ってしまった。
アルは、ダンデもだが、委員長も忙しいんだなぁと思いながらも、漂う良い匂いにお腹が鳴ってしまえば、頭はすぐに料理の方へと思考を変えた。
席に案内され、メニューを眺めていると、ソニアからシーフードパスタが美味しいとおすすめされ、それを注文する。
運ばれてきた料理はシーフードがたっぷり入ったクリームパスタで、ボリュームもあり、食べ終わるとアルはお腹がいっぱいになった。
『美味しかったー!ソニア、ご馳走様。これで次も頑張れるよ』
「それは良かったわ。あっ、そういえば、ホップから聞いたわよ!特訓中に怪我したそうじゃない。気をつけないとダンデ君も心配してたわよ」
『はーい、気をつけます。ホップからは1人で特訓禁止令も出されてるし…』
「なにそれ。ホップも可愛いところあるじゃない」
ソニアはホップの様子が想像出来たのか、よっぽど心配だったのねー、とけらけらと笑う。
「まあ、とにかく!あとジムは6つ残ってるんだから、安全にチャレンジしていきなよ。困った時は呼んでいいから」
『ありがとう!でも出来るだけこの子たちとで頑張ってみたいから。ホップにも負けられないし!』
「そっか!でも無理は禁物だからね。まあ、頑張りなよ」
せっかくのジムチャレンジ。自分がどこまで行けるのか、ラビフットたちと頑張りたい。アルは気合を入れ直して次の町へと旅立った。