第7章 ホップと。
聞き慣れた声にアルは目を覚ます。
体を起こそうとすると痛み走り、うぅ…と声がもれた。
「アル!目が覚めたのか、大丈夫か?!心配したぞ!」
『やっぱりホップ?なんでここに?』
アルのアオガラスが呼びに来たんだ!とホップがアオガラスを撫でる。
アオガラスは一生懸命ホップを探したようで疲れて眠っていた。
『アオガラス…。ごめんね。ホップも来てくれてありがとう』
「オレはいいけど、アルたちは大変だったな。どうしたんだ?」
心配そうに見つめるホップにアルは事情を説明した。
話を聞いたホップは、良く無事だったなと目を見開いた。
「特訓するのはいいと思うけど、今度からは1人でやるの禁止な!オレでも誰でもいいから呼ぶんだぞ!」
『そんな!付き合わせるのは申し訳ないよ。ホップもジムチャレンジがあるんだし』
アルは心配をかけておいて、その上今度から特訓に付き合わせるなんて、そんな迷惑をホップにかけたくなくて断ろうとする。
しかし、ホップはダメだ!と譲らなかった。
『分かったよ。じゃあ、ホップに勝てるまでは1人で特訓しないから』
「それは絶対負けられないな!」
アルの言葉にホップは、にしっと悪戯な笑顔を見せる。
その笑顔にアルもつられて、次に会った時に絶対勝つから!と笑い返した。
「その意気だぞ!でも今日は安静だ」
アルは起きようとしていた体を止められて、えっ?とホップを見ると有無を言わさずホップから絶対安静!と釘を刺された。
周りにいたポケモンたちもアルが動き出さないように監視している。
今日はオレがカレーを作ってやるからなーとテントの外からホップの声がした。
実際体を動かすことが辛かったアルにとって、ホップがいてくれるのはとても心強く、安心して休むことが出来るのだった。