第6章 自己嫌悪。 side ラビフット
守らなきゃいけない存在だったのに、逆に守られてしまった。
アルに逃げてと言われて、彼女の側を離れた結果、大切な主人を傷つけてしまった。
「アル!ラビフット、どうしよう。アルが気を失っちゃった…」
「ワンパチ落ち着いて。とりあえず、テントのところまでアルを運ぼう」
ラビフットはアオガラス、リーフィアと共にアルの体を抱き抱え、テントに移動しながら自分の不甲斐なさに嫌気がした。
なぜアルと共に逃げなかったのかと、痛みに苦しげな彼女の様子に後悔が押し寄せる。
「アル大丈夫よね?誰か助けを呼んだ方が良いのかな」
アオガラスが心配でアルの周りをそわそわと動き回る。
ワンパチやリーフィアもアルの近くに座り込み、大丈夫かなぁと不安そうにしていた。
「アオガラス、ちょっと人探しをしてきて欲しい。アルの親友のホップならきっと力になってくれるはずだから。彼もジムチャレンジをしてるからきっと近くの町にいると思う。彼が来るまでオレたちが今度こそアルを守るから」
「分かった。アルのために頑張って探してくる!」
もしものためにと、オボンのみを持って、アオガラスは全速力で飛んでいった。
アオガラスが頑張っている間、ラビフットたちは湖で布を濡らし、アルが怪我をしたところを冷やしたり、消毒したりと出来る限りの手当てをした。
いつもアルが自分たちにしてくれるのを必死に思い出して真似をしてみるも、とても上手とは言えないものだった。
それでもいくらかの効果があったのか、アルの表情は穏やかになっていた。
必死に看病をしていると、大丈夫かー!と誰かの声が聞こえてきた。
それは、アルの親友、ホップの声だった。
「アオガラスに呼ばれて驚いたぞ!とりあえず手当てだ。ラビフットたち、良く頑張ったな。あとはオレに任せろ」
よしっ!と気合を入れたホップはてきぱきとアルの手当てを始めた。
ラビフットたちが上手に出来なかった手当ても、ホップは手慣れたように進めて、ラビフットたちの手当てまでしてくれた。
ホップは全員の手当てを済ませ、ラビフットたちに少し休むように伝え、その言葉にラビフットたちは甘えて体を休めるのだった。