第22章 不穏な動き。
トーナメントの初日が終わり、ホテルへと戻るとアルはどっと疲れが押し寄せた。
『明日の結果で、ダンデさんと戦えるか決まるから、しっかり休んでおかないと。でも…。さっきのダンデさんとローズさんの事、気になるなぁ』
アルはホテルへと戻る前の事を思い出す。いつもと様子の違うオリーヴやローズ。何かが起こりそうな雰囲気は、子どものアルにも伝わっていた。
『ダンデさんのあんな表情も初めて見た。いつも笑顔だから、余計に心配だよ…』
部屋に1人でいると、いろいろと考え込んでしまい落ち着かなくなったアルは、ボールからエースバーンを出した。
「エバー?」
『急にごめんね。今日は一緒に寝よ?』
「エバッ!」
アルはエースバーンにぎゅっと抱きつき、ベッドへと潜り込んだ。エースバーンの温かさにアルは安心し、うとうととし始める。
エースバーンはアルのそんな様子を見つめ、ゆっくりと頭を撫でる。優しい刺激が心地よいのか、アルは眠りに落ちていく。寝息を立て始めたアルの横で、エースバーンは明日のことを考えて、一緒に眠りへとつくのだった。