第5章 無限列車
佳「芳華さん、お弁当ができましたよ」
『ありがとう、佳恵子さん』
渡されたお弁当を持ち、立ち上がると居間を出る。玄関へと向かい、靴を履きながら後ろの佳恵子さんに声をかける。
『佳恵子さん、今日はいつもより時間がかかるから、あの子たちの事よろしくね』
佳「分かりました。怪我なさらないように。お気をつけて行ってきてくださいね」
ふんわりとしたその笑みを見て、私は悟った。
これは怪我して帰ってきたら絶対に怒られるやつだと。
『ハイ.......キヲツケテ、イッテキマス.......』
佳「はい、行ってらっしゃいませ」
珠/真「「行ってらっしゃ~い」」
佳恵子の威あ.....優しい笑顔と双子の超超超可愛い笑顔に見送られ、邸を後にした。