第5章 無限列車
可愛い可愛いこの子たちが、今年で6歳になる双子の娘だ。目じりのほくろがなかったら、どっちがどっちだかわからなくなりそうなほどそっくりな可愛くて元気で可愛い娘たち。
右にほくろがあるのが、姉の珠希。左にあるのが、妹の真望。性格は似てないけど、ほかはまるでそっくりなのだ。血は繋がってないけど、「お母さん」と呼んで懐いてくれるこの子達が可愛くて仕方ない。もう、この可愛さは天から授かったんじゃないかってくらい可愛い。一言でまとめるなら「可愛い」の一言に尽きる。親バカと言われようが、可愛いものは可愛いのだよ!!えっへん!!
珠「お母さんはご飯食べないの?」
『お母さんはこれからお仕事だから、すぐに出ちゃうの』
真「何時に戻ってくるの?真望たちが寝るまでには帰ってきてくれる?」
『んー、それはちょっと難しいかな』
珠/真「えぇ~」
今回の任務はいつもより時間がかかる。夢通りなら、かなり厄介な奴が来るから、私が出ることになったわけだし。多分、というより絶対朝までかかる。
二人は私が鬼殺隊だと知らない。もう少し大きくなったら言おうと思っているが、仕事に出る度に不安そうな顔をして見送るので、言ってしまいたい気持ちにいつも駆られる。
『ごめんね。二人が起きてくるまでには帰ってくるようにするから』
珠「絶対?」
『うん、絶対』
真「真望たちが起きたら、目の前にいる?」
『いるよ』
珠「約束破ったら、一日珠希達と遊んでね!」
『.......っ』
やばい。娘たちが可愛すぎる。可愛すぎて、困ってます。
破壊力抜群の笑みに悶絶して、思わず顔を覆ってしまう。うちの娘が可愛すぎる.......どうしよう。
珠「お母さん?」
『.......っ、わ、わかった。約束ね』
真「はい、お母さん。指切り」
左右から差し出された小指にそれぞれ両手の小指を絡ます。
『「「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲~ます、指切った」」』
絡んでいた指を離すと、左右からギューッと抱きつかれた。いつも任務に行く前は必ず私に抱きつく二人。歳の割には早熟な子たちだが、こういう所はやっぱり子供だなぁと思う。