• テキストサイズ

暁の華【鬼滅の刃】

第4章 〝鬼〟という存在


side 炭治郎


『当たり前は当たり前じゃない.......』


そう呟く芳華さんは今にも泣き出しそうだった。でも、悲しみの匂いはしなかった。

本当は悲しんでいないとかじゃなくて、無理やり感情を押さえつけているような感じがする。


『証明して。禰豆子が戦えると。悪ではないことを』


芳華さんは立ち上がった。月を背にして立つ芳華さんは神々しくて、まるで女神のようだった。


『───────』

炭「え?」


何か言って.......


聞く前に芳華さんは姿を消してしまった。


彼女もまた、突然幸せを奪われた一人。

自分のせいで家族が死んだと、今でも自分を責め続けている。


(『証明して』)


炭「.......証明してみせます」


それであなたの心が軽くなるなら、俺は禰豆子とともに必ず証明してみせます。




side 炭治郎 終
/ 47ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp