第6章 俺の友達が多分恋をしている件について
□俺達の友達が多分恋をしている件について
「(あ、玄弥だ。)」
風紀委員には”あいさつ運動”という
女の子に挨拶したら絶対に返してくれるという
俺的ご褒美な仕事がある。
割と頻繁に行われるこの”ご褒美”は今日も
開催されて校門で女の子に挨拶をしていると
玄弥が見えたのでそちらに駆け寄ろうとした。
「、おはよう。」
「おはよう玄弥っ!!!」
声をかける少し手前で立ち止まったのは
俺が”話しかけられない”とっても可愛い
我が校の最強アイドルが玄弥の後ろに居たからで
あー、やっぱり可愛い。けど何か怖い。
なんて思いながら2人を見守っていた。
「あ、おい!っっ!!」
玄弥の挨拶に愛想良く返事をしたちゃん
は直ぐにイヤホンをつけ直して
声をかける玄弥をスタスタと無視するように
横切って通り過ぎてしまった。