第5章 俺は好きな女が手放せない件について
「……めちゃくちゃ教師辞めてぇ…。」
学校で会って、馬鹿みたいにじゃれるのも
案外悪くないが本当は何時でも抱きしめたい。
教師を辞めて想いを伝えたら
何か少し違った反応をしてくれるのだろうか?
「けど、学園長に恩………返さねぇとな。」
俺もも学園長には恩がある。
拭いきれない恩がある。
こんな葛藤が出来るのも
あんな夜が過ごせるのも
普通の生活をおくれるのも
実の所、学園長のお陰なわけで
俺はきっとずっと教師を続けるんだと思う。
だから今日もまた
”制服のは期間限定”だなんて
阿呆な事を考えながら校門をくぐる。
が制服を脱いだ後の未来に
俺は居るのか分からないけれど
今日もまた笑顔を見て好きだと思い
あいつの家のローズティーの在庫を心配するしか
今の俺に出来ることは無いのかもしれない。
結局俺はの事が手放せないんだ。
。