第5章 俺は好きな女が手放せない件について
「…甘えてくんねぇかなぁ。ヤるとき以外に。」
俺ばかり求めて俺ばかり依存する。
好きな女なんだ、もっと甘えて
もっと頼って、それから少し愛して欲しい。
「何がモルヒネだよ。……思ってもねぇ癖に。」
”天元もモルヒネ見つけないとね”
あんな言葉はあんまりだ。
俺にとってはがそれで
こんなにも何時でも求めている。
「既に会いてぇとか、俺末期だわ。」
学校でMr色男なんて変なあだ名が付く俺が
こんなにも1人の女に執着してるだなんて
俺の周りにいる人間は誰も思わないだろう。
「(………寝顔コレクションとか。
見られたら俺情けなさで死ぬかもしれねぇ。)」
こっそりフォルダーまで分けているソレに
昨日の可愛い寝顔をまた1枚追加する。
何故かいつも腕から落ちて
脇の下辺りにスッポリ収まる愛しい姿。
コレが毎日見れたらなら俺は何でも耐えられる。