第5章 俺は好きな女が手放せない件について
「………天元…朝から元気だね。」
「お前が煙草吸ってると派手にヤりたくなる。」
「なら、いつも煙草吸ってようかなぁ……。」
煙を吐きながら上手な返しをするは
盛ってる俺をどういなすか何て考えていて
今はあんまりその気では無いのだろう。
「…なぁ。そろそろ潮時とか思ってんだろ。」
「あれ?バレちゃったかぁ。」
適当にあしらうその感覚に
どうしても拭えない温度差を感じる。
「派手に学校にこの関係バラしてやろうか。」
「………っ…そっちのが…危なくなるけど?」
少しだけ意地悪を言っても様子は変わらないが
下の突起を少し撫でてやれば身体はピクリと
可愛らしく反応を示す。
「別に俺はどーでもいいね。」
そんな事をいいながら指を中に差し込めば
グチュグチュと卑猥な音が鳴りだして
いい所を押し上げてやればほんの少し顔を歪める。
「…っ…天元もモルヒネ見つけないとね。」
「るせぇ……全部今更なんだよ。」
少ししかない反応と気に食わない態度に
自分を少し強引に差し込むと
まるでパズルのようにピタリとソレを呑み込んだ。
「………気持ちぃ…っ…。」
「………甘ったるいな……悪くねぇ…。」
唇を寄せれば少しだけ甘さが残っていて
俺を喜ばせたかったらしい可愛い朝食を
思い出して結局おれはまた機嫌がよくなった。
あまり出さない喘ぎ声も
遠慮がちに歪める顔も
しっかり反応する身体も
何もかも全てが俺好みで肌を重ねる度
どんどん深い沼に落っこちていく。
情けなく欲を吐き出せば冷えた頭が訴える。
”いつか愛想尽かされるぞ”
そんな不安を感じる度にまた欲しと思う俺は
本当に情けない大人だなんていつも思うんだ。