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君ありて幸福【鬼滅の刃/現パロ】

第5章 俺は好きな女が手放せない件について







「ほらよ、派手に綺麗だろ。」
「流石美術教師……無駄に派手派手。」





かなり可愛らしく飾り付けたのに
は何故だか不満そうで
朝から少し頑張った俺はちょとばかし不服だ。





「普通……女はこういうの喜ぶんだけどなぁ。」





俺のその言葉に片眉を上げたは
少し間をとってからキラキラと微笑んで
女らしい声色で楽しそうに話し出した。





「…おおーっ!!すっごいっ!!!
こんなの見たこと無い!!めっちゃ嬉しいっ!」

「……む、無駄に上手くて何も言えねぇ。」






何とも完璧なその演技は学校で話す時の
にとても近くて完成度が高い
好感度の良いちゃんに
俺は口をビクつかせて少しだけ引いた。






「一応馴染もうと頑張ってるの私だって。
……天元といる時くらい気抜かせてよ。」






そんな俺を見て言いたいことが分かったのか
ちょっと言い訳をしたは
お詫びのつもりなのだろうか俺の頬に
優しくキスをして困った様に微笑んだ。





「私が喜ばせたかったのにな。
結局私が喜んじゃったよ。……ありがとう。」

「……俺はお前のモルヒネ様だからなぁ!!」

「ふふ、モルヒネって気に入ったの?」






どうやら不機嫌そうだった理由は
そんな可愛い欲だったらしく
ソレを聞いた俺は阿呆みたいに嬉しくなって
これじゃあまるで犬だと思いつつも
結局幸せだな。なんて思ってしまった。



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