第1章 俺の友達が少ない件について
「じ、自分で拭くからっっ!!」
「…ほほぅ…嫌よ嫌よも何とやらかな?」
「足を掴むなっ!!このゴリラ女っ!!」
「なっ!!そんなに言わなくてもっ!!
………まあいいか、顔赤いよ?
思春期拗らせんのもいい加減にしなよ。」
軽く俺の足を__ペチンっ。と叩いてから
結局無理矢理 ”毛玉の粗相” を拭き取った
は機嫌良さそうにソレを
ゴミ箱に向かってほおり投げた。
「よしっ!!流石私っ!!
今日もコントロールばっちしだね。」
「……なあ、お前も今日早く呼ばれてんのか?」
楽しそうな姿に照れているのも馬鹿らしくなり
俺が問いかけるとガサガサと鞄から物を
取り出しながらは嬉しそうに答えた。
「ん?当たり前でしょ!!
私に勝てる人類は居ないっ!!」
風紀委員長の善逸が校門で服装点検をする日は
基本的に全校集会がある日だ。
今回は関東大会の表彰式を兼ねて
全校集会をやるらしい。
俺はライフル射撃で表彰されるので
全校集会が行われる体育館に
他の生徒より早く来いと言われていた。
恐らくも同じだろうと思ったが
やっぱり予想通りしっかり表彰されるらしい。