第4章 私は多分クソ女な件について
「いやぁ、アオハルではないなぁ。これ。」
おおよそ普通の青春とはかけ離れた
自分のこの日常にため息が出るのは
いったい何回目だろうか。
けれどそれしか無いのだから仕方がない。
「玄弥となら……アオハル出来たかもね。」
照れ屋の癖にあの街頭の下で私を引き寄せた彼は
あの”しつこい着信”がなかったら
キスの1つでもしたのだろうか?
初めて見た”雄っぽい”彼の顔は
いつもの照れた可愛い顔とは全く違って
とても誠実そうな頼りがいのある表情で
青年らしいその顔に柄にもなく緊張してしまった。