第4章 私は多分クソ女な件について
「チューベローズ……危険な快楽ねぇ。
これいいな……派手に俺好みだ。」
彼好みなのは当たり前だ。
その花の絵は私の絵を欲しがっていた天元の為に
コソコソ書いておいたもので
わざわざ見えやすい位置に置いていたのだから。
「天元先生へのプレゼントにしようかなって。
この大きさなら丁度良いいでしょ?」
少し照れくさいのでちょっとだけふざけてみた。
私の”プレゼント”と言う言葉に
わかり易く目を見開いた彼は
口元もしっかりと緩んでいてとてもわかり易い。
「なんだよ天元先生って。派手にキモイ。」
「こう、名前で呼んでるのに先生をつける
この感じ、あれよ”背徳感”とかそんな感じ!!」
憎まれ口を叩きながらも
とても嬉しそうに笑っているものだから
成功したプレゼントに気分が良くなって
ふざけながら筋肉質な腕に絡みついた。
「ちょっと頭弱いんだよな、は。」
クスクスと笑うその顔はとても優しくて
まだ濡れている頭を撫でる手はとても安心する。
「…ねぇ、その顔綺麗。もっかいしたい。」
「…ん、あぁ。…1本吸ったらな。」
この後しっかり私のお強請り聞いてくれた彼は
私に腕を貸しながら”お気に入り”の体制で
スヨスヨ。と私の部屋で可愛い寝息をたてた。