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君ありて幸福【鬼滅の刃/現パロ】

第4章 私は多分クソ女な件について








「……本当…優しいな。」






ソレをいつ持ってくるつもりだったのかは
明確には分からないけれど
LINEをしてからの到着の速さを考えると
もしかしたら今日来るつもりだったのかも
なんて思って少しだけ嬉しくなったりした。







「今日、泊まってくの?」
「ああ、別に構わねぇだろ?」





いつも通りローズティーを上手に入れてくれた
天元は私の絵を観察するのが好きらしい。


同じお茶を飲みながら
下着1枚で首にタオルをかけた彼は
私の描いた絵を手当たり次第に探っている。




「……コレは駄目。」




たとえソレが抽象画であっても
何故だか何を描いたか当ててしまうのを
ふっ。と思い出して玄弥がモデルの
気味が悪い絵をそっと取り上げた。






「……なに、珍しいな。」





少しその行動が気に入らないようだが
特に追求もせずにまた新しい絵を見つけて
絵の具の乾いた所をそっと指でなぞる。






「………勿体ねぇなあ。運動だ勉強より
こっちのが派手に才能あんのによ……。」


「本気でやったら楽しくなくなるから。
好きな物はこれでいいの、頑張りたくない。」






どうやらソレが気に入ったらしい彼は
嬉しそうに手に取ってタイトルの書いてある
裏表紙を覗き見るとニヤニヤと笑いだした。


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