第3章 俺は何も知らなかった件について
「玄弥は純粋なんだ。変わんねェで欲しい。」
本当にそれだけは俺は守り抜きたいと
目の前の”怪物の様な女”に頭を下げる俺は
珍しく怯えきっているのかもしれない。
「不死川先生、私もソレは同じです。
分かりました。最低限の付き合いにします。
挨拶や最低限の会話は申し訳ないですが
クラスメイトとして妥協してください。」
この”怪物”は本当に皮を被るのが上手いのか
それとも本当は”怪物ではない”のか
この状況でも混乱する程に目の前のは
優しく微笑んでいるから、俺は何とか
動揺を隠してちゃんと”教師”皮を被った。