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君ありて幸福【鬼滅の刃/現パロ】

第1章 俺の友達が少ない件について





「……やっぱり俺、友達少ないのかな。」


通学路を歩きながら
音楽を聞こうと携帯をいじると
さっきの片眉を上げた兄ちゃんを思い出した。


不便はしていないが、やっぱり少ないんだろう。

俺は小さい頃から友達を作るのは苦手だから
きっとあの顔は心配してくれたんだと思う。



「あ!玄弥!!おはようっ!!」
「ねぇ、そのお洒落モヒカンも注意するべき?」

「炭治郎、善逸おはよう。
……いや、何でだよ何も違反してねぇだろ。」



ぶっちゃけ中学まで友達は居なかったが
数は少なくとも今はちゃんと友達がいる。

目の前の炭治郎と善逸もちゃんと友達だと思う。



「顔面凶器と”不死川”ネームバリューで
度々にモーゼになるっていう違反。」

「善逸……それが理由だと注意するのは
モヒカンじゃなくて顔と名前になるぞ?」

「あ、じゃあとりあえず顔と名前何とかして。」

「……俺は顔と名前を注意されて
いったいどうすりゃ良いんだよ!!」

「ヒィっっ!その顔だよ、その顔っっ!!」

「ははっ、玄弥らしくていい顔だなぁ。」

「炭治郎!!笑ってんじゃねぇよっ!!」



炭治郎のピアスを一応形式的に注意しつつ
俺に無理難題を言う善逸は風紀委員長だ。

なんとも失礼な事を言っているが、
事実俺はモーゼの様に人に避けられるので
これを笑ってくれるのは正直とても気が楽だ。

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