第3章 俺は何も知らなかった件について
「ローズティーって薔薇の紅茶か?」
「そうそう!めっちゃいい匂いだよ!
私これ大好きなのっ!!いい女感凄い!!」
「ははっ、何だよそれ。」
きっと全部、のお陰なんだと思う。
”女の子が苦手”な俺でも楽しく過ごせる程
こんなにも話しやすいのに
何で皆あんなに”特別”に見て近寄らないのか
何となく少しだけ…俺は気に入らないんだ。
けど何となくコレはコレで特別な友達って
感じで嬉しい俺は、目の前の笑顔にいつも
癒されているのかもしれない。
「……おお。何だモーゼ組、デートか?」
そんな時間を素直に楽しんでいると
ケーキ屋の入口をくぐって
どデカい派手な先生が唐突に現れた。
「あ、宇髄先生っ!!また会いましたね。」
「またって………先生ここ良く来るんですか?」
何らやの行きつけのココは
派手な宇髄先生もよく利用するようで
学校外でも接点のあった”仲のいい2人”に
何となくモヤっとした感覚がした。