第3章 俺は何も知らなかった件について
「もしかして向かえにでも来てくれたの?」
「ち、ちげぇよっ!!まだやるんならコレ。」
コレを活用するのは殆ど俺とだけ。
だから居場所は大抵検討もつくし
特に苦では無いのだが毎度は
この札の存在を忘れがちだ。
たぶん夢中になってるうちに
時間が過ぎてしまうのだろう。
「あ、もう誰も居ないのか。
……ごめん、うっかりしてた。」
が空手の1人稽古をしていた”格技場”は
半分に別れていて半分が畳で半分は剣道用に
作られている。今は畳部分だけ明かりが付いていて
ほんの少しだけ薄暗く感じる。