第13章 皆でお出かけする事にした件について
「お待たせしましたっ!!」
「……ずいぶんラフだなァお前。」
「あんまり可愛い服は持ってなくて。
たいてい何時もこんな感じなんです。」
しっかりした生地のブルージーンズに白色よ無地の男物のTシャツ。女子高生にしてはシンプルなソレに何となく指摘をしていたら後ろから大男が現れた。
「もっと女っぽいの買ってやんのに。
けどアレだな、お前が着ると
センスが良く見えるから悪くねぇ。」
後ろから覆うように抱きしめて宇髄はのつむじの辺りに軽く唇を寄せた。
「私は体型的にこの方が似合うんだよ。
けどちゃんとお洒落してるよ?ほら!!
ちょっとお化粧もしてたし!ねぇ似合う?」
コレはいつも通りの行動なのだろう。はそれを気にもとめずに楽しそうに自分の目元を指さした。
「ああ、派手に可愛い。
アイライン赤なのか…そんな色よく馴染むな。」
「その代わり”量産型”やると
いかにもになるからある意味選択肢無いのよ。」
目の前で行われるイチャつきにだるくなりながらも、この2人を見ていると認めざるおえない事が1つだけある。