第13章 皆でお出かけする事にした件について
「…だからもう天元とは…。」
「言うと思ったけど、不死川とは
1回ヤっただけだろ?これからどうすんだよ。
とりあえず………ちゃんと話しはするからな?」
私は今、ちゃんと話そうと思ったんだ。
時間の無い今なら、結論を出せると。卑怯にもそう思ったのに天元は私の言葉に被せるように優しい声で否定をするので私はまた、それに絆される。
「…そんな顔すんなよ。
今日は楽しめ。な?明るいうちは
俺も普通に、楽しんでやっから…。」
「……天元は本当に優しいね。」
頬を優しく抓る手を振り払うことは出来ず、そんな月並みの賛辞を呟いた。
「好きな女に優しくしねぇほど
俺は人間腐って無いんだよ。」
「……ロリコンの癖に。」
自分の情けなさを誤魔化すようにふざけた物言いをした私を天元は安心したようにクスクスと笑ってから、優しく私の鼻先にキスをした。
「……お前だからガキでも可愛く見えんだよ。
一応言っとくけど、見た目のタイプ的には
派手で”色っぽい女”の方が好きだぞ俺は。」
ニヤニヤしながら頭を撫でる天元はどうやらこの童顔が不満な様だ。それはそれで少し不服である。