第13章 皆でお出かけする事にした件について
「か、か、可愛い。何あの人…可愛い。
なんで毛玉君連れてったの?お話するのかな?」
「……。なあ。
俺は横にいるの、ねぇ、横に居るの分かるか?」
「………不死川先生…ギャップの塊。」
「無視なのね、そうか無視か。」
あまりの可愛さに感動する私とわざとらしく拗ねる天元。
玄弥はこの天元を見慣れていないのだろう。気を使って勢い任せに不貞腐れる天元に話しかけた。
「う、宇髄先生はその服で行くんすか!!」
「あー。俺の服はの家にもあっから。
それ着りゃいいさ。…お前も支度して来いよ。」
天元にそう言われて玄弥は素直に自分の部屋へと支度をするため向かって行った。
残された部屋はさっきまでの賑やかな雰囲気が嘘のように____ツン。と冷たい空気が充満する。